2022年12月26日夜10時00分から、フジテレビ木曜ドラマ『エルピス』最終回を放送。『エルピス』最終回のあらすじ・ネタバレ・感想をまとめています。
『エルピス』最終回あらすじ
『エルピス』最終回あらすじをご紹介します。
『エルピス』最終回あらすじ
大門亨が死んだ。大門副総理(山路和弘)の娘である妻と離婚し、事務所も退職し身ひとつになった亨が命を懸けて、大門に対するレイプ事件“もみ消し”疑惑を告発しようとしていたことを知る拓朗(眞栄田郷敦)は、その死の意味を理解し、言葉を失う。
一方の村井(岡部たかし)は、亨の正義を踏みにじり、自らの保身のため、身内の死をもってすべてに終止符を打とうとする大門のやり方、さらに、権力という名の悪から目をそらし、平然と報道を続けるマスコミのあり方に怒りを爆発させる。
『ニュース8』のスタジオに殴り込んできた村井のただならぬ様子を見た恵那(長澤まさみ)は、その真意を知りたいと、拓朗の元を訪ねる。しかし、亨を死に追いやったことに責任を感じ、かつての村井の忠告の意味を嫌というほど思い知らされた拓朗は、恵那の言葉に虚無感といら立ちを覚え、今度こそ、この一件から手を引くと宣言する。深い失意と恐怖に襲われる拓朗の言葉に、恵那が出した答えは…!?
引用:『エルピス』公式HP
『エルピス』最終回ネタバレ
『エルピス』最終回のネタバレ詳細です。
恵那は村井が「NEWS8」のセットを壊す姿を見て一筋の涙を流します。なぜ村井がそんな行動に出たのか気になり恵那は岸本の家を訪ねました。亨が亡くなってから魂が抜けたかのような岸本は、弟のふりをして居留守を使おうとしますが恵那に見抜かれ渋々扉を開けるのでした。
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レイプ事件を大門副総理が揉み消したことを聞いた恵那は、そのスクープを世に出すべきだと岸本に言いますが、自分のせいで亨が亡くなったことに責任を感じていた岸本は、もうこれ以上は関われないとうつむきます。
それでも引かない恵那に亨は自殺ではなく殺された伝える岸本。その言葉を聞いた恵那は、尚更明るみに出すべきだと言い出します。岸本がいらないならこのスクープは私が貰うという恵那。
インタビューの音声に残されていた亨の言葉を聞き、信じる人がいることが希望だと確信します。そして、もうこれ以上真実を隠すのは嫌だと心から思うのです。
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一度ならず二度も岸本に自分の正義を取り戻すきっかけをもらった恵那は、泣きながら岸本にお礼を伝えます。そんな恵那の言葉に岸本もまた涙を流していました。
「NEWS8」で大門副総理がレイプ事件を揉み消していたことを流すと決めた恵那は、滝川にVTRの差し替えを頼みます。
ですが、そんなことをすれば番組どころかテレビ局全体、いや日本全体が大変なことになると頑なに断ります。それでも恵那は慌てることなく、薄笑いを浮かべVTRが流れなくても原稿は読むと伝えるのでした。
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自分では恵那を止めることができないと感じた滝川は、ある人に連絡を取ります。スタジオに現れた斎藤の姿に少し驚く恵那。恵那を止めることが出来るのは斎藤だけだと思った滝川は斎藤に泣きついたのでした。
斎藤は何とか恵那を説得しようと話し始めますが、恵那の意志は今までとは違って固く揺るぎません。すぐには無理だけどいつか恵那が掴んだ真実を明るみにするから、自分に託してくれないかと頼む斎藤。
そんな斎藤に恵那は一つ条件を出すのです。それは本城彰の逮捕に向けて警察の圧力を排除することでした。斎藤はレイプ事件揉み消しの真実を隠すために、恵那の条件通り本城彰の報道を流すことを受け入れました。
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間もなく本番、恵那はすぐに岸本に電話をかけます。恵那からレイプ事件揉み消しの原稿を読むと聞かされていた岸本は、居ても立っても居られなくて、偶然にも大洋テレビのロビーに居たのです。
いつその時が来てもいいようにVTRを準備していた岸本は、ロビーに駆け込んできた恵那にそのVTRを託しました。そしてそのVTRと共に本城彰のことを全て明るみにした恵那。
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放送終了後、逃げるようにスタジオを飛び出した恵那は、岸本とある場所へ向かいます。村井が岸本に教えてくれた牛丼屋でした。キャスターに返り咲いてから、また食べることが出来なくなっていた恵那でしたが、久しぶりの空腹に大盛りを注文します。
2人で大盛りの牛丼を頬張っていると遅れて村井がやって来るのでした。3人は勝利の牛丼を頬張り生きていることを実感するのでした。それからしばらくして、チェリーこと大山さくらはカレーを作っていました。
今までとは違う柔らかな表情で味見をするチェリー。そんなチェリーの隣には出来上がったカレーを美味しそうに食べる松本が居ました。チェリーの言葉を信じた恵那と岸本のおかげで松本の冤罪は無事に晴れたのでした。
あの日2人で食べることの出来なかった苺のショートケーキを食べるチェリーと松本は、この幸せを噛みしめていました。
『エルピス』最終回の感想と考察
『エルピス』最終回の感想考察をご紹介します。
恵那の心の変化がとても人間らしくて良かったです!真実を伝えるという正義感に満ち溢れている恵那も、「NEWS8」を守らなければならないと超保守的になる恵那も、どちらも共感できると思えたのは、恵那を演じた長澤まさみさんの演技力が凄まじかったからだと思います。
きっと正義感に満ち溢れる恵那だけだったら、最終回を観てこんなに清々しい気持ちにはなれていなかったと思います。真実を知ることが怖いことだというのも、このドラマを観てあらためて感じた部分です。
でも、怖くても目を背けてしまったらダメだと、このドラマの主要人物たちに教えられた気がします。特に村井の存在は大きかったですね!最初はただのチャラいおじさんなのかと思っていましたが、まさかあんなに真っ直ぐで熱い人だったなんて、いい意味で期待を裏切られました!
そんな村井が居てくれたからこそ、岸本も恵那も立ち上がれたのだと思います。何度も心が折れながら、でもその折れた心を繋ぐのは人の力なんだと思い知らされました。
人を信じることが希望なんだと、信じる人がいることが幸せなんだとこのドラマを観て感じました。「エルピス」それが災いではなく希望で本当によかったと心から思いました!
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