2022年12月17日夜22時から、土曜ドラマ『祈りのカルテ』最終回を放送。『祈りのカルテ』最終回のあらすじ・ネタバレ・感想・考察・次回予想をまとめています。
『祈りのカルテ』最終回あらすじ
『祈りのカルテ』最終回あらすじをご紹介します。

前回がまだの方は『祈りのカルテ』第9話のネタバレ詳細をチェック!
『祈りのカルテ』最終回あらすじ
諏訪野(玉森裕太)は緩和ケア科で最後の研修を受ける。指導医の窪啓太郎(髙嶋政宏)から広瀬(原田泰造)の主治医に任命された諏訪野は、ベッドの上の広瀬に、やりたいことや行きたいところはないか尋ねるが、広瀬は「もう心残りなんてないよ」と静かに答える。
お昼。研修医室はもっぱら進路の話題で盛り上がる。みんなは既に研修終了後の行き先を決めているようだが、諏訪野は広瀬のことで頭がいっぱいで、自分のことを考える余裕がない。
昼休憩を終えた諏訪野は医局へ向かう途中、「諏訪野良太さんですよね」と、男から声を掛けられる。男は『警視庁捜査一課桜井公康』と書かれた名刺を出すと、「広瀬秀太さんのことで、ちょっとお話が」――。諏訪野は桜井(山崎一)から広瀬の意外な過去を聞かされる。24年前、広瀬はとある会社から金を盗み、さらに警察官に暴行を働いた罪で、7年間服役していたというのだ…。驚く諏訪野に、桜井は「広瀬さん、冤罪かもしれないんです。金は盗んでいない可能性がある。もしそうだとしたら、取り返しのつかないことをしてしまった…」。自責の念に駆られる桜井は、まもなく迎える定年前に白黒はっきりさせたいと広瀬に接触を試みるも、面会してくれないという。「広瀬さんに、私に、刑事に会うよう言ってもらえませんか?」。なぜ自分が、と尋ねる諏訪野に、「諏訪野先生、広瀬さんの息子さんですよね」――諏訪野に衝撃が走る――!
――24年前、広瀬はビルの警備員をしていた。事件当日、広瀬の夜勤中に、ビルの最上階にある不動産会社の金庫から現金1億円が盗まれた。防犯カメラに、大きなボストンバッグを抱えて出て行く広瀬の姿が映っていたことから、警察が広瀬の自宅を家宅捜索したところ、盗まれた金の一部を発見。その際、広瀬が激しく抵抗し、捜査員の桜井に暴行したため、4月22日、現行犯逮捕されたのだった――。
当時を知る冴木(椎名桔平)の話では、逮捕された広瀬は家族に迷惑を掛けたくないと言って諏訪野の母と離婚し、その後一切の連絡を絶ったらしい。冴木の話を聞いても、「僕は、どうしたらいいんでしょうか」――諏訪野は頭の整理がつかない。混乱のまま広瀬の病室に入ると、「なんか悩んでる?」と広瀬に見抜かれる。それが進路の悩みだと勘違いした広瀬は「俺が考えてあげる!良太先生にぴったりの科!」とメモとペンを取り出して――。
ついに最終回!明らかになる親子の過去…近づいてくる父との別れ…。医者として、息子として、諏訪野にできることは――!?そして研修医たちが選ぶ研修後の進路は!?2年間の集大成、最後の研修が始まる――!!
『祈りのカルテ』最終回ネタバレ
『祈りのカルテ』最終回のネタバレ詳細です。
諏訪野が最後の研修として向かったのは指導医の窪啓太郎がいる緩和ケア科。担当となったのは何と広瀬であり、少し戸惑います。諏訪野は広瀬に最期に行きたい所とかやりたい所を聞くも何もなし。家族に連絡すると言っても、広瀬は何もしなくていいと言うのでした。
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同期達の所に戻ると、みんなそれぞれの進路を決めていますが諏訪野はまだ決まらず。純正医大には桜井という刑事が訪れ、過去に広瀬が金を盗んで暴行をした事を言われますがそれは冤罪の可能性があるとの事。
何故自分にと言う諏訪野ですが、何と桜井から自分が広瀬の息子であると知らされます。諏訪野は冴木に詳細を聞き謝罪され愕然としていましたが、最後まで冤罪を晴らす為に戦うか静に最期を看取るか考えろと言われるのでした。
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広瀬からは何となく諏訪野の変化を見抜かれます。その後まずは広瀬のケアに努める諏訪野。広瀬に何かやりたい事はと聞くと、桜を見たいと言いますが純正医大に桜の木はありません。
また、広瀬から同期の事を聞かれそれぞれの紹介をします。嬉しそうに同期の事を話す諏訪野を見て嬉しそうにする広瀬ですが、諏訪野は桜井の事を言いました。しかし諦めを見せ、断る広瀬。
また、広瀬からは諏訪野が精神科に向いてると言われますが諏訪野は立石から5年以内に診察を受ける事になると言われたと話します。
しかし突然広瀬の容体が急変し焦る諏訪野は何とか治療しようとします。しかし窪からは、末期がんの患者に治療するよりモルヒネで痛みを和らげた方がいいのでさと言われました。
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あと数時間の命。緊急事態でしたが、諏訪野の判断により何とか最悪の事態は免れます。諏訪野は窪と話し、医学とは何かを聞かれ患者の命を救う事だと言う諏訪野に対し窪は「いかに患者を長くよりよい生涯を送る手伝いをする事だと思う」と答えました。
また弱々しい声で広瀬は諏訪野に、昔の事件に関して「俺はやってない」と聞かされました。その後、冴木と立石は夜にひっそりと広瀬の元に行き静かな同期会。諏訪野やみどり、裕也達もまた同期ではしゃいでいました。
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1人帰宅した諏訪野は、2歳の頃に広瀬からもらったおもちゃを見つめ広瀬や周囲の人と話した記憶が甦ります。ハッとした諏訪野は桜井に連絡。翌日、諏訪野は広瀬の元に行き事件の真相を伝える事に。
当時、アスベストが使われたビルに広瀬も広瀬の同僚もそれが原因で今の病気になったと話します。また、そのビルから残りのお金が見つかりました。
同僚は金を盗み、広瀬に濡れ衣を着せる為に広瀬の鞄に500万を詰め込んだと言うのが桜井の見解。そして、広瀬が捜査員に暴行を働いた原因。
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諏訪野の誕生日だった事件当日に息子を守る為に持っていたこのおもちゃを諏訪野に渡す為に必死だった広瀬でした。そこで初めて「父さん」と言った諏訪野に広瀬は涙を流します。
「涼太」と初めて言った広瀬は、この純正医大で諏訪野が一生懸命働いて同期と楽しそうにしているのを見るのが幸せだったと言いました。「最後に、俺を父親にしてくれてありがとうな」と言う広瀬。
諏訪野もまた、緩和ケア科は、患者さんの心を元気にする所だから、僕が父さんの心を元気にするからと涙ながらに言う諏訪野です。
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諏訪野は純正医大の庭に桜の木を埋め、この桜に負けないいい医者になると広瀬に言いました。広瀬は涼太にぴったりの科を見つけたと紙を渡します。俺が死んだら開けて、と言う広瀬。
そして少し時は流れ、裕也の提案で5年後の夢を語る同期。諏訪野は進路を聞かれもう決めたと答え、その後1人になり約束通り広瀬のメモを広げます。諏訪野は「お、正解だ」と呟きました。
進路は循環器内科。諏訪野は今日も目の前の患者の為に、走り回りまるのでした。
『祈りのカルテ』最終回の感想と考察
『祈りのカルテ』最終回の感想考察をご紹介します。

最終的に良太が循環器内科を選択したっていうのが、ちょっと意外でした。総合診療科にするのかなって思っていたけれど、実のお父さんである広瀬さんも循環器内科って書いていたから、何かしら良太に循環器内科に向いているって思ったことがあったんだろうな。
そして良太のお母さんは義理のお母さんではないだろうに、全く広瀬さんにも、お母さんにも双方に良太が話さなかったのが凄く気になった。
尺の問題か、広瀬さんに言わないでって言われていたかもだけど、冤罪だったわけだし、実の息子や同期との再会もできたんだから、奥さんとも再会出来ていたらいいなって思います。

諏訪野が緩和ケア科で最後の研修をしているシーンが印象に残りました。諏訪野が広瀬に対してやさしい言葉をかけていたシーンがとても良かったです。残された時間について考える機会を得ることができました。
広瀬が「もう心残りなんてないよ」と言っていたシーンが気になりました。広瀬が事件を犯していたという話が出ていて、とてもびっくりしました。医者として広瀬に対して何ができるのか考えてドラマを観ることができました。
玉森裕太さん演じる諏訪野の活躍するシーンに見どころがありました。医療ドラマとして感動を得ることができる内容になっていました。

良太と実の父親である広瀬なのに素性を隠した関係性がどうなるのかと親子の絆の感動作と見ていたら、いきなり刑事の桜井が現れて強盗容疑で桜井自ら逮捕して刑務所にいたと聞かされる展開の唐突さにはビックリさせられ、更に冤罪かもと言い出した上に広瀬は良太の父親とトンデモナイ状況下で判明するとは前代未聞な繋がり方で、良太は情報量が多すぎて衝撃的な事を含めていたのに精神的に耐えられたなと感心しました。
広瀬の冤罪という言葉は真実とはしても今さらどうやって真相を掴むのかと優秀な頭脳を持っている良太でも無理があるなと思っていましたが、広瀬の病が事件を起こした犯人と同じ病と考えた所に解決に至る流れの素晴らしさ、付け加えて良太の広瀬からのプレゼントだった車輪の取れた電車の模型の意味まで辿り着いた事で親子の温かな絆となる感動的な場面は最高でした。
旅立った広瀬の選んだ科と良太が印象に残っていた科がピッタリと合っていたのも感動的でした。

ずっと関わってきた広瀬さんがまさか自分の実の父親だと知ったのはまさかの警察からの言葉だったのはちょっとびっくりしました。
広瀬さんが1億円の窃盗の冤罪の罪をかぶっていたというのはとても衝撃的でしたが、それを諏訪野君が謎解きをして事件解決のきっかけを与えたのはすごいですね。
謎解きが病院外の事件にも通用するなんて、彼は医者よりも実は刑事の方が合っているのでは、と思ってしまいました。緩和ケア科というところで残された命を待つ広瀬さんとの時間がとても切なかったです。
でも一番心残りであったであろう息子と過ごすことができてよかったのではと思いました。最終回は家族の絆が再確認できる回でとても心が温まりました。

今回の話は、今まで明かされなかった主人公の諏訪野の生い立ちが明らかになった事に驚きました。特に患者として親身になって接していた広瀬が自身の本当の父親と言う事実は衝撃的なシーンでした。
特に家族には迷惑を掛けたく無いから黙っていて欲しいと告げられた冴木の心理状態も大変だったのだろうなと見ていて感じました。そして広瀬の命があと僅かと知りながら、医師として息子として接しなければならない諏訪野の心理状態が気になりました。
そんな中で諏訪野が広瀬を連れて病院内の人達の様子を話していた場面は、親子として一緒にいた姿だなと見ていて感じました。そして過去の広瀬の本当の事件の真相と諏訪野が息子だと広瀬に打ち明けた場面が印象的でした。
このドラマを振り返ると、医療だけの事では無くて人の絆や優しさを学ばせてくれたのが良かったです。
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